【大切なのは使い道】
年が開けたと思ったら、 もう2月になってしまいました。
「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」 と言われますが、 私達の時間も、金銭も、無限にあるわけではありません。
限られたものですが、どう使うか、何に使うかが大事です。 考えさせられる話を紹介します。
全財産を金塊に換え、 人里離れた所に埋めた男がいました。 しかし、盗まれていないだろうか、 と不安でなりません。 結局、彼は、こっそり通って掘り返し、 無事を確認するのが日課になっていました。
その行動に不審を抱いた近所の悪党が、 男の後をつけて、秘密を知ってしまったのです。 次の日、いつものようにやってきた男は、 卒倒せんばかりに驚きました。
隠し場所が暴かれ、すべての金塊が盗まれている。 彼は、髪の毛をかきむしり、 「もう、生きる希望もない」と、 いつまでも悲嘆に暮れます。
ある人が、言います。 「そんなに悲しむのはよしなさい。 あなたは、実際は、 お金を持っていなかったのと同じなのですから……。
お金は、使うためにあるのです。 お金があった時も、 使わずにしまっておいたじゃないですか。 使わない金塊なら石と同じです。 同じ場所に石を埋めて、金だと思ってはどうですか」
「お金は何のためにあるのか」
と問いかけている話です。
貯めておくのが悪いわけではありませんが、 努力してためたお金は、自分や周囲の人々が、 幸せになれるように使ってこそ生かされます。
「お金は命の次に大事」 と世間で言われますが、 お金のために命をかけ、失う人も多いのが実態です。
お金は、たしかに大事です。
しかし、何に使うか、こそがもっとも大事なのです。
素晴らしい使い道ならば、 おおいに、使われるべきであり、無駄ではない。
時間も限られています。 もう二度と戻らない大切な時間。 どんなことに使いますか。